インテリア視点から⽣れた
パナソニックのレイアウトフリーテレビ「TH-43LF1」

▲Photographer:⾼⽊康⾏

パナソニックがこのほどリリースしたレイアウトフリーテレビ「TH-43LF1」は、プロダクトだけではなく、新しいライフスタンスを提案している。自宅で過ごす時間が増えるなか、家族や仲間となにげなく言葉を交わしたり、好きな音楽が流れたり、気になる映画や番組を観たりと、当たり前の時間を演出し、空間を居心地の良いものにしてくれるテレビだ。

その特徴は、電源だけ取れれば部屋のどこにでも配置が可能な設計にある。セパレートされたチューナー部を採⽤することで、本体に繋ぐアンテナ線を省略。キャスターで移動ができるので、使⽤状況や内装に合わせて、いつでも気軽に置き場所を変えることができる。

▲キャスター付きのため、気軽に移動できる

▲チューナー部は別体になっている

▲チューナー部による無線伝送によってアンテナ線が必要なくなる

さらに、1本のポールで本体を⽀えるシンプルでスマートな構造と、正⾯からロゴを無くしたミニマルデザインを採用。どんなインテリアにも無理なく馴染み、過剰に主張することもないという。また、4K放送やネット動画、スマホの写真にも対応しており、今までのテレビでは難しかった家具のレイアウトや⾃由なインテリア、⾃分らしい空間づくりも楽しめる。

▲フラットな背面

今回は、クリエイティブディレクターの南貴之を迎え、実空間の中に「TH-43LF1」を置き、自由なレイアウトができるテレビの新たなあり方を表現してくれた。

南は、「新しい物件を見に行くとまず確認するのはアンテナ線のジャックの位置で、部屋の配線をすっきりとさせるためにテレビはその近くに配置しなければいけないものだと諦めていました」と語る。そして、「完璧なデザインの名作家具でも、素晴らしい空間でも、置き場所や見た目の制限が大きいテレビによってどうしてもその魅力が損なわれてしまう。乱暴に言ってしまえば、テレビを邪魔だと感じていた人が多かったように思います」とも述べる。

そんなとき、こうした課題を解決する「TH-43LF1」が登場。「置き場は自由に選べない。ロゴの主張もしょうがない。そんな風に諦めていたテレビのこと。希望が見える1台に、やっと出会えました」。

空間ディレクションについては、「撮影中はテレビが空間に溶け込みすぎて目立たず、少し苦労しました(笑)。でも、本来はこれで良いんじゃないでしょうか。テレビが主張するのではなく、そのインテリアに自然にマッチして、ストレスなく映像を楽しめることが大切だと僕は思います」。

また、「僕がミニマルな空間が好きだと言うこともありますが、そうでなくとも極力無駄な要素を部屋から無くして、余白を活かすことは洗練された住まいを作る第一歩のはず。それを妨げないテレビというのは、すごく画期的なことだと思います」とのコメントを寄せている。End