カラーグラデーションが印象的な
ホテルCasa Camper Berlinの「Café Camaleon」

▲Photographs: © Daria Scagliola All Rights Reserved © MVRDV

ドイツ・ベルリンにある、シューズブランド・カンペールが手がけるホテル「Casa Camper Berlin」の1階に、ホテルのロビー、レストラン、カンペールのショーケースを組み合わせたスペース「Café Camaleon」が新たにオープンした。

ホテルは2009年にオープン。以前はロビーのほか、別の商業施設が入居していたという。今回の設計を担当した建築設計事務所 MVRDVは、ディテールに厳選された素材を使用。室内を構成する要素として、カラーグラデーションによる印象的なビジュアルを用いている。

3つのプログラムは、それぞれまったく性質が異なり、それゆえ混じり合うことも少ない。そこで、これらをワンスペースにまとめ、そのシナジー効果を活かして、1日を通して楽しんだり、将来のニーズに対応できるような、フレキシブルなスペースを作り上げた。

さらに、このスペースを貫く不可欠な要素として、全長18mにもおよぶ1本の長いカウンターを設置。3つの機能をすべて兼ね備えるとともに、訪れた人との会話を生み出すものにもなっている。

▲Photographs: © Daria Scagliola All Rights Reserved © MVRDV

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また、ホテルロビーはレッド、ショーケースはカンペールラボのストアに合わせてホワイト、レストランはドイツのMilchkaffee(カフェオレ)をイメージしてブラウンと、それぞれにカラーを設定。1975年に誕生したブランド最初のシューズ「CAMALEON (カマレオン)」のように、色鮮やかで、その表情もさまざまに変わるのだ。

▲Photographs: © Daria Scagliola All Rights Reserved © MVRDV

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そのほか、全長12mの開閉可能なガラスファサードが、通りとのつながりを形成。屋内では、カウンターの樹脂パネル、壁の木材、再生ガラスを混ぜ合わせたフロアタイルなど、カンペールの発祥地であるスペイン・マヨルカの伝統的な技法も使われている。

▲Photographs: © Daria Scagliola All Rights Reserved © MVRDV

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MVRDVのヤコブ・ファン・ライスは、「カンペールのプロジェクトでは、さまざまなアクティビティが1つの長い部屋の中で溶け合ってシフトしていくような、はっきりとしたカラーグラデーションを採用しました。フレキシブルなだけでなく、人目を引くこともできます」と語っている。End

▲Photographs: © Daria Scagliola All Rights Reserved © MVRDV

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