セコムのセキュリティロボット
公共空間と調和する「cocobo」

セコムは、商業施設やオフィスビルなどさまざまな場所に調和しながら、最先端技術を活用して警備業務を行うセキュリティロボット「cocobo(ココボ)」を、2022年1月17日(月)に発売した。

▲装着したアームで点検業務

同製品は、AI・5Gなどを活用し、常駐警備員の代わりに巡回警備や点検業務を行うセキュリティロボット。巡回ルートを自律走行しながら、搭載したカメラでとらえた映像をリアルタイムでAI解析を行い、残留者や転倒者、放置物の検知をするという。

最高速度は6km/hで、段差は約50mmまで走行可能。防水加工をすれば屋外走行もできる。傾斜や凸凹などの悪路も自律走行し、障害物などを自動で検知して衝突回避するほか、バッテリー残量に応じて充電台に戻り自動充電。約3時間の充電で約3時間の走行ができるそうだ。

不審者を発見した場合には、音声やライトでの警告や、煙を使った威嚇を行うことも可能。点検業務時はアームを装着し、ベンチの下や自動販売機の奥側・底面など、人が確認しづらい場所も点検することができる。

また、「バーチャル警備システム」などのセキュリティシステム、建物の監視カメラ映像、エレベーター・電気錠などの設備情報、施設や地域の情報など、クラウド上のさまざまな情報を活用。常駐警備員と連携して、幅広い業務の効率化と品質向上を実現するとしている。

このデザインを開発したのは、セコムの協働プロジェクトブランド「SECOM DESIGN FACTORY」。znug design(ツナグ・デザイン)の根津孝太およびロフトワークと協働して、ロボットが公共空間に存在することが当たり前になった時代になじむよう、「公共空間との調和」「威厳と親しみやすさ」をコンセプトに、中性的で凛としたデザインとした。End