ヴィクトル・ヴァザルリのNFTアート作品
イギリスの百貨店で発売

イギリスの百貨店「Selfridges(セルフリッジズ)」は、オプ・アートの先駆者 ヴィクトル・ヴァザルリ(Victor Vasarely、1906 -1997)の作品を所蔵するヴァザルリ財団美術館と、同氏の影響を受けたファッションブランド Paco Rabanne(パコ・ラバンヌ)とのコラボレーションを発表した。

セルフリッジズの店内で、ヴァザルリの作品やパコ・ラバンヌのさまざまなアイテムを展示・販売するほか、1月後半よりNFTプラットフォーム「Substance」において、ヴァザルリのアートコレクションやパコ・ラバンヌのデジタルアイテムの販売を行い、あるいはメタバース体験も提供する。

こうした小売店でのNFTアートの販売という試みは、初めてのこと(first UK exhibition-meets-retail space)だそうで、プロジェクトで得た収益は、仏エクス・アン・プロヴァンスにある同館でのヴァザルリ作品の修復や保全に使われるとしている。

ハンガリー系フランス人の芸術家であるヴァザルリは、錯視効果で私たちの目には揺らめいたり、曲がったり、膨らんだように見える作品を発表。1960年代にはオプアート運動を牽引した。また、パコ・ラバンヌはヴァザルリとパリで同じ時代に暮らし、「実験的で過激、そして知的な作業方法」を共有したという。

今回のヴァザルリ作品をモチーフにしたアイテムも登場。スケートボードやサーフボード、クッション、ペンケースやモレスキンのノート、トートバッグやアロマキャンドルなどで、ユニークなアート作品を日々の生活に取り入れることができるだろう。

一方、パコ・ラバンヌとのコラボレーションからは、サイケデリックな幾何学模様のTシャルやフーディー、トップスやパンツなどが登場。2022年春夏コレクションはヴァザルリの作品にインスパイアされたそうで、錯視のパターンをアイテムにあしらっているのが特徴だ。End