ピニンファリーナがデザインした
中国・DeepWayのスマート大型トラック「Xingtu」

中国のインターネット企業・百度(バイドゥ)が出資するDeepWayは先ごろ、高速道路の自動運転化を目的としたスマートエネルギーの大型トラック「Xingtu」を発表した。

「Xingtu」のデザインを手がけるのは伊ピニンファリーナの中国・上海にあるスタジオ。その特徴として、4つの点が挙げられる。まずは「ディープ・インテリジェンス」。11台の車載カメラ、赤外線検出器、5ミリ波レーダー、LiDARセンサーによる高度な自動運転技術を備え、1kmを超える遠距離検出ができるそうだ。

「ディープ・パフォーマンス」は、貨物輸送を行うドライバーのための効率向上のこと。風の抵抗係数を抑え、全体的なエネルギー消費量を効果的に削減するそうで、450kWhのバッテリーパックは、49トンの満載時でも1回の充電で最大300km走行できるという。

さらに、「ディープ・デザイン」として、バッテリーとシャーシを一体化したデザインを採用し、軽量化を実現するとともに、風の抵抗を大幅に低減する。ピニンファリーナは、独自のイタリアンデザインにもとづいて、空力にフォーカスした、エレガントでピュアなラインの未来的な大型トラックを作り上げた。

長距離トラックのドライバーにとって第2のわが家となるように、「ディープ・スぺース」を設計。運転スペース、作業スペース、居住スペースを分け、スマート音声アシスタントや大型タッチスクリーンの情報システム、快適なシートとベッドを装備する。

同スタジオの設計責任者であるMatteo Piguzziは、「急激に変化する環境に対応するために、大型トラックは急速に進化しています。新しいテクノロジーを搭載したスマート・コネクテッドトラックが日常業務を安全に支援していくのです」と語る。

また、「DeepWayの洗練されたデザインには、最先端の言語を導入しています。効率と空力の両面を考えて、アイコニックなエクステリアを作り上げました。インテリアは、非常にモダンでリラックスした室内に、さまざまな新しいテクノロジーを統合しています。移動という作業は、直感的でシームレスな新しい体験に変わるでしょう」とコメントしている。End