ロレアルとアルファベット傘下のVerily
肌の健康に特化した共同研究を開始

ロレアルと米 Alphabet(アルファベット)傘下のライフサイエンス部門 Verilyは2022年1月20日(木)、肌の健康に特化した美容に関する戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。

肌と髪の老化のメカニズムをよりよく理解・分析するために2つのプログラムを立ち上げ、ロレアルがもつ精度の高いビューティーテック戦略と製品開発を強化することがねらいだという。

ひとつめのプログラムは、生物学や臨床、環境といった観点から肌の健康に関する長期的な計画を立てて、戦略的な研究協力を行うこと。ロレアルの肌に関する科学的な知見とVerilyの臨床科学に関する高い専門性を組み合わせて、エクスポソーム(環境曝露)、肌の老化、皮膚生物学のあいだの関連性を解明する。

もうひとつのプログラムは、VerilyのR&Dチームとロレアルのアクティブコスメティックス事業部とのパートナーシップ。新しいサービスの基盤となる、皮膚科学・スキンケア向けのセンサー・AIアルゴリズムといった新技術や遠隔診断ソリューションの開発を目指している。

Verilyの共同創設者であるBrian Otisは、「肌の健康は、私たちの幸福には不可欠なものであり、それが日々の生活に及ぼす影響は、身体面だけでなくもっと広いものだと認識しています。この共同アプローチにより、Verilyのテクノロジーや臨床科学能力を活用したデータと、美容業界を牽引するロレアルの情報分析や皮膚科学界のネットワークを組み合わせ、これにもとづいた適切な処置を確立することができると考えています」とコメントしている。End