「100年先も続く店」をコンセプトに
京都「小川珈琲 堺町錦店」がオープン

京都の小川珈琲は2022年2月11日(金・祝)、「100年先も続く店」をコンセプトにした新店舗「小川珈琲 堺町錦店」を京都市中京区にオープンする。有機 JAS 認証や国際フェアトレード認証をはじめとするエシカルコーヒーのみをラインアップする。

ネルドリップは、GOTS認証を取得したオーガニックコットンをフィルター部に使い、岡山の真鍮作家・Lueがハンドルを手がけたオリジナルのネルドリッパーを開発。コーヒーの量り売りやテイクアウト容器の持参を推奨し、すべてのメニューをデジタル化するという。

同店のもうひとつのテーマは、「古き良き日本の喫茶店文化の再構築」。食材の地産地消にも目を向け、喫茶店で古くから慣れ親しまれてきた喫茶メニューのブラッシュアップにも取り組むそうだ。

店舗は築100年を超える町家を選択。この歴史ある建築を蘇らせるために、クリエイティブディレクターの南貴之とインテリアデザイナーの佐々木一也は、建物の歴史と記憶を受け継ぎながら、100年先も通じる普遍的な美しさと機能性を兼ね備えた店舗づくりを目指した。

京町家の伝統的な細長く深い造りはそのままに、エントランス部分を吹き抜けにし、造作したトップライトからの光も取り入れることで、既存の建物になかった開放感を演出。ファサードをシンメトリーな顔付きに整え、視線の先に見える坪庭の植栽を植え替えるなど、あらゆる人々がくつろげる居心地のいい空間とした。

また、モルタルの壁は既存の木軸を活かして仕上げたほか、躯体の木柱はあく抜きの手法を施すことでニュートラルな表情に転化させ、オーク材の壁も同様の工法で仕上げるなど、元々の建物が持っていた重厚な印象をボリュームダウン。日本古来の美意識とコンテンポラリーな感覚が折衷した、懐かしくも新しい空間が生まれた。

2階にはイベントスペースを併設。オープニングイベントとして、「今も続く民藝との共鳴」by objectsを2022年2月11日から2月20日(日)まで開催。京都と所縁の深い河井寛次郎や人間国宝・金城次郎の作品をはじめ、民藝の美や考え方から影響を受けた現代の作家たちの作品をセレクトする。End

オープニングイベント
「今も続く民藝との共鳴」by objects

会期
2022年2月11日(金・祝)~2月20日(日)
会場
小川珈琲 堺町錦店 2階イベントスペース
詳細
https://www.oc-ogawa.co.jp/nishiki/news/