Norm Architectsが店舗設計を手がけた
出版社 New Magsのブックショップ

デンマーク・コペンハーゲンの中心に、出版社 New Magsの初めてとなるショップ兼ショールームがオープンした。店内では、同社が厳選したライフスタイルに関する本や雑誌を楽しむことができるという。

▲Photography:Sandie Lykke Nolsøe

店舗設計を手がけたのは、Norm Architectsの建築家Jonas Bjerre-Poulsen。歴史のある図書館からインスピレーションを得たそうで、店内に並べられたコーヒーテーブルブック(大型豪華本)は、セレクトされた彫刻やオブジェとともに、アート作品としても楽しむことができる。さらに、使用されたオーク材やゴールドサンドストーンなどの天然素材は、訪れた人を本の世界に誘ってくれる。

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Sandie Lykke Nolsøe

空間全体を包みこむのは壁を覆う木製のパネルで、天井が高い空間でありながらも、暖かい雰囲気を演出。それは、古い図書館の木のたたずまいを反映しているだけでなく、サイロのような既存の建築に対して求められた、垂直方向の区切りの役割も果たしている。

この木の仕切りが回転すると、店舗の後ろに新たなスペースが出現。ワークスペースやミーティングルーム、さらには来店者が本を静かにめくれるスペースにもなるそうだ。また、オーク材は図書館のような本棚やロングテーブルにも使われており、空間を分けながら店内全体に優雅なまとまりを与えている。

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

Jonas Bjerre-Poulsenは、「素材を尊重しながら外観を店舗の中にまで組み込んで、シナジーを生み出そうと考えました。ファサードのサンドストーンは店内の柱にも使用し、コンクリートのフロアも店の前の舗装と同じ色や高さに合わせました。大きなガラスドアが開けば、通りがそのまま店内へと流れ込んでくるのです」とコメント。

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen

また、「Josefine Windingの石の彫刻を置いたのにはさまざまな意味があります。まず、設計段階で古い図書館の写真を参照したとき、学習机のうえや書架のあいだに台座に載せた彫刻があったので、その現代的な解釈としました。それから、空間のなかに訪れた人を温かく迎える身振りを添えたかったのです」と語っている。End

▲Photography:Sandie Lykke Nolsøe

▲Photography:Jonas Bjerre-Poulsen