豪華列車「オリエント急行」の新車両
1960年代イタリアを体現する「La Dolce Vita」

ヨーロッパを走行する豪華列車「オリエント急行」の新しい車両「Orient Express La Dolce Vita」が2023年にお目見えするそうだ。イタリア・ミラノのデザインオフィス Dimore Studioが手がけたこの車両は、ローマやパリをはじめヨーロッパの14地方を走行するという。

▲© Orient Express La Dolce Vita renderings by Dimorestudio

▲© Orient Express La Dolce Vita renderings by Dimorestudio

▲© Orient Express La Dolce Vita renderings by Dimorestudio

車両のコンセプトは、1960年代のイタリアの魅力や生きる喜び、アートを体現する映画「甘い生活(La Dolce Vita)」。それは人々が共有する夢や優雅、強い願望、言い換えれば、幸福、喜び、快楽そのものであり、永遠の都・ローマ、この都を舞台にしたフェデリコ・フェリーニの作品、そして映画に出演したマルチェロ・マストロヤンニやアニタ・エクバーグらへのオマージュでもある。

▲Photo by Marcello Geppetti © MGMC

内装は、1960~1970年代のクラフトマンシップ、デザイン、創造性を再現するもので、カルロ・スカルパ、ジオ・ポンティ、イグナツィオ・ガルデッラら、イタリアのデザインの巨匠たちにインスピレーションにインスピレーションを受けている。

さらに、ルーチョ・フォンタナ、アゴスティーノ・ボナルミ、エンリコ・カステラーニら、空間主義を牽引した芸術家にも触発されているそうで、イタリアデザインの黄金時代と現代の旅行の概念を融合させた車両に仕上がっている。

▲© Fonds de dotation Orient Express Heritage

▲© Grand Hotel de la Minerve Rome

同オフィスのデザイナーであるBritt MoranとEmiliano Salciは、「La Dolce Vitaと題されたこのデザインプロジェクトでは、オリエント急行の信頼性を維持しながら、歴史あるものと現代性の完璧かつ控えめなバランスを目指しました。車内は派手さを抑え、厳選したもので入念にデザインしています。あらゆる要素が以前からそこにあったかのように感じられるはずです。そしてそこには、高級感を幾重にも重ねたような、洗練された深みや見た目の重厚さが生まれることでしょう。互いに補い合う繊細なディテールを気軽に楽しんでほしいです」と語っている。End

▲Dimorestudioの Emiliano SalciとBritt Moran
©︎Silvia Rivoltella