NEWS | テクノロジー
2022.03.04 13:00
Googleの研究開発部門「Google ATAP(Advanced Technology & Projects)」は、最新の研究成果を紹介する動画シリーズ「In the Lab with Google ATAP」を公開した。
第1弾「Nonverbal Interactions with Soli Radar」では、センシング技術と機械学習技術を組み合わせ、私たちの指のわずかな動きや顔の向きなどをキャプチャすることで実現する、人の動作とプロダクトとのこれまでにないインタラクションを紹介している。
つまり、人と人とのやりとりがときに言葉を介さず暗黙のうちに行われるように、プロダクトが言語を使わずに人の行動を予測したり、これに反応したりすることを目指しているのだ。
このテクノロジーのカギとなるのがモーションセンシングを行う小型のレーダー「Soli」。ディープラーニングなどを使った先進のアルゴリズムにより人間の細やかな動きを学習し、人が部屋に入ってくると反応したり、人とデバイスの距離感を判断したり、さらには人がしてほしいことを予測したりと、人の周囲にある文脈を理解してくれるそうだ。もちろん、邪魔してほしくないときにはインタラクションを慎んでくれる。
Soliレーダーはすでに「Pixel 4」や「Nest Hub」といったプロダクトに搭載されている。ただ、動画のイメージでは、Google ATAPは細かい身振りを感じとる人間同士のコミュニケーションに近いものを目指しているようだ。