戦後造成した⼈⼯林が本格的な利⽤期を迎える中、この豊富な森林資源を循環利⽤し、林業の成⻑産業化を実現することが課題となっている。ただ、今年度の住宅着⼯⼾数が昨年度と⽐較し⼤きく減少する⾒込みとなり、⽊材需要の冷え込みが懸念されている。

こうした影響を克服するとともに、地域における雇⽤創出を通じて地⽅創⽣に寄与し、林業の成⻑産業化を実現させるため、幅広い分野における総合的な⽊材需要拡⼤策が必要となっている。

そこで、全国の⽊材・⽊製品製造流通会社約1万6000社が加盟する⼀般社団法⼈ 全国⽊材組合連合会をはじめ、令和3年度林野庁補助事業、⽊材産業・⽊造建築活性化対策である「顔の⾒える⽊材での快適空間づくり事業」の報告会が2022年2⽉17⽇（⽊）に開催された。

「顔の⾒える⽊材での快適空間づくり事業」では、⽊材需要の約半分を占める住宅分野などにおける⽊材需要拡⼤を図るため、林業者・⼯務店・製材業者・素材⽣産業者・流通業者・家具製造業者などの連携によるさまざまな取り組みを⽀援しており、過去年度の取り組みもウェブサイトに公開している。今年度の取り組みの詳細は記事の最後に掲載している。

また、⽊材SCM（サプライチェーンマネジメント）につながる8事業者の取り組みまとめた開催報告ページも公開されている。

全国木材組合連合会常務理事の森田一行は、「今回の取り組みを基に、国産材に付加価値を付けた商品の展開と、山元への利益還元の仕組みの構築が一層進んでいくことを期待している。」とコメントを寄せてくれた。

▲セーザイゲーム A材普及リーダー養成プログラムの開発と実施

▲広葉樹「WOOD WALL ART プロジェクト」 高付加価値壁面装飾の普及拡大

▲林業木材起点で、地域の力を強くする 川上～川下、行政、他産業が連携した 産地・地域のライフスタイルをリデザインする

▲木育ツールのデザインと出口戦略としてのEC支援サイトの開設

▲木材張り防火構造外壁の 普及と情報発信

▲顔の見えるおおさか都心 密集市街地木材循環モデルの開発

▲コロナ禍における4，5歳園児の木育教育「実践編」 未来の木材事業者及び利用者の育成