日産自動車の新型クロスオーバーEV「アリア」には、「e-4ORCE」と呼ばれる電動駆動4輪制御技術が搭載されている。この技術は前後に合計2基の電気モーターを搭載し、それぞれのトルクを個別にコントロールするというもので、加速時にはトラクション性能が向上、ブレーキ時にはクルマの沈み込みを減少させて車体の揺れを抑えるという。

こうした特徴をわかりやすく伝えるために、同社はこの技術から着想を得て、スープをこぼすことなく素早くラーメンを運ぶトレイ「e-4ORCE ラーメンカウンター」を開発し、そのコンセプトムービーを公開した。

これは、同社が手がける「TECH for LIFE」プロジェクトの一環。「車両技術で培った先進技術を、みんなの生活の中に。」というコンセプトのもと、日常にある身近なものに日産の技術に近い機能を搭載し、披露するという取り組みである。

その第5弾となる「e-4ORCE ラーメンカウンター」も、パワフルな2個の電気モーターで走行。素早く滑らかに加速、前後モーターの減速量を個別に制御して、トレイに置かれたラーメンをこぼさず停止することができる。

動画では、店主が電動のトレイにラーメンを乗せ、そのトレイが素早く、スープをこぼさず客の席へとラーメンを運ぶ様子を紹介。運転手だけでなく、ふだん助手席や後席に同乗する人にもこの特徴を知ってほしいとの思いからトレイを開発したそうだ。

また、横浜市西区の日産グローバル本社ギャラリーメインステージ内では、「e-4ORCEラジコン体験イベント」も2022年3月18日（金）から3月21日（月・祝）まで開催。特設コースでは、「コーナリング中にブレない」体感ができる。