ダイナミックな動画撮影を正確かつスムーズに行えるドリーロボット
「スノッパ・ローバー」

ドリーとは、動画撮影時にカメラ(と撮影スタッフ)を載せて移動撮影を行うための台である。そのまま移動させると、地面の細かな不整などの影響で撮影結果にブレが出てしまうため、従来、ドリー撮影をスムーズに行うにはレールを敷いて軌道を決め、その上を人が押して移動させることが一般的だった。また、同じシーンを取り直す場合に、毎回、正確に同じ速度でドリーを移動させることは、なかなか難しかった。

この問題を解決し、移動撮影の自由度と効率を大幅に向上させるため、ビデオカメラやスマートフォン用のスタビライザーなどを開発・販売しているスノッパは、自走式でモバイルデバイスからのコントロールも可能なロボットドリー「ローバー」(予価3,599ドル)を生み出した。

最大15Kgの積載能力を持つローバーの3つの車輪は、独自にメカトロニクス技術によって、それぞれの向きと回転速度を個別に制御でき、しかも、路面の凹凸を感知してアクティブに上下動を行うサスペンション機構によって支持されている。この構造によって、ローバーは細かな凹凸や連続する出っ張りがあるような路面でも、カメラに振動を伝えないスムーズな動きや、位置を変えずにその場回転を行うことが可能となった。

また、中央部には充電式のバッテリーとカメラのコントロールモジュール、そして、Wi-Fi通信モジュールを備え、スマートデバイスのアプリからプレビューを見ながら操作したり、専用コントローラーによるラジコン的な制御、さらには、振動吸収機能を生かしたまま手動で位置決めしながらの撮影もできる。

アプリ上であらかじめ設定したパスに沿って移動させたり、被写体を自動で追いかけるモードもあり、ドリー撮影に新風をもたらす存在として期待されている。End