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2022.03.24 15:30
2017年に開催された展覧会「柳本浩市展『アーキヴィスト─柳本さんが残してくれたもの』」をまとめた記録集が、2022年4月4日(月)に発売されることになった。
2016年3月に46歳で急逝したデザインディレクター 柳本浩市は、出版やプロデュースを行うレーベル「Glyph.(グリフ)」を2002年に設立。Glyph.名義で出版や企業との商品開発、展覧会のプロデュースなどを手がけた。また、多様なジャンルの収集家としても活躍した。
同展では、同氏を「アーキヴィスト」(ものを収集し、整理し、その価値を見きわめてアーカイヴをつくり、未来へ発展させていく人)と捉え、彼の遺品を通してその思想と活動を紹介。
また、同氏が作成し、自宅に保管していた資料ファイルを公開。多様な領域の記事や文献をはじめ、伝説的エアライン「ブラニフ」や過去のオリンピック関連の印刷物、世界各国のスーパーマーケットや郵便局などで入手した食品パッケージ、洗剤などの容器、配送用ボックスなどを、博物館のように分類と関連性をもって展示したという。
今回発売される記録集は、2017年の展覧会時の会場写真に加え、新たに収集物の撮影を行い、同氏がアーキヴィストとして作成した主要なファイルから一部を収録。さらに、生前に柳本と親交があった人たちによる寄稿文や、同氏のレクチャー「アーカイブ個人編集論」なども収録するなど、その収集・整理・編集などの活動を改めて一望できる一冊となるだろう。