富山県富山市の雲ノ平山荘は、「雲ノ平山荘 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム（AIR）展覧会 Diffusion of Nature 『自然』をめぐる視点」を、2022年4月19日（火）から4月30日（土）まで、東京都台東区のThe 5th FloorとHB.nezuで開催する。

雲ノ平山荘AIRは、山小屋の現場から社会と自然の調和をデザインすることをテーマとして2020年にスタートしたプログラム。人間社会から隔絶された北アルプス・雲ノ平（くものたいら）という原野で、アーティストたちが一人の旅人（媒介者）として原生自然に遭遇するという体験を通して、「自然とは何か」という問いに向き合ってきた。

同展は、雲ノ平山荘AIRの2年間の活動の集大成となる展覧会である。同プログラムに参加したアーティスト13名の作品と雲ノ平での制作過程を紹介する。

自然と調和する社会を実現するためには、言論として問題提起することも重要だ。しかし、より豊かな想像力を持ち、日常の文化であり世界の本質として「自然」を捉え直すことも求められている。そして、その発想を展開していくためには、芸術表現の力が不可欠だと語る雲ノ平山荘。2022年も同プログラムを開催する予定で、詳細は4月初旬にウェブサイトで公開される。