イトーキと日産自動車が共同開発
モバイルオフィスカー「MOOW」

イトーキ日産自動車は、後部座席スペースで快適にテレワークができるモバイルオフィスカー「MOOW(ムーウ)」を共同開発したことを発表した。日産の販売会社より2022年度内の発売を目指している。

「MOOW」では、後部座席部分を丸ごとテレワークスペースとして確保。手狭感を解消し、営業職だけでなく、自宅とワークスペースを切り分けて集中できるテレワーク環境を確保したい人などに向けたモバイルオフィスカーだ。

ベース車となるのは「NV200バネット」で、車体はライトグレーの特別色となる。日産が開発した高性能のリチウムイオンバッテリーを搭載し、走行時も充電できるほか、エンジンを停止した状態でもテレワークに必要な電力の供給ができる。さらに、快適なワークスペースのために、冷暖房機器は600W/hで 5時間程度稼働させることができるという。

車内後部は人間工学に対応した「後傾姿勢」で座ることができるデザインを採用し、車内の照明はオンラインミーティングに適した間接照明とする。また、可動式のデスク天板は着席しやすく、ノートパソコンの使用に適したサイズ感を実現。ハンズフリーでビデオ通話ができるように、スマートフォンを差し込むスリットも設けるそうだ。

タイヤハウスを活かしたサイドテーブルには、後傾姿勢で足を乗せることができるオットマンを収納。内装仕上げにはKnoll Textileなど、特注張地を採用するとしている。End