「音」のソリューションを提供する
東京藝術大学発ベンチャー「coton」

サウンドアーティストの松尾謙二郎が代表取締役を務めるcoton(コトン)はこのほど、「東京藝術大学発ベンチャー」に認定された。これにより、同社は東京藝術大学のサポートを受けるとともに、大学の施設等の利用が可能となり、同大学が持つ多様なアートリソースを活用できるようになるという。

cotonは、松尾、古川聖(顧問、東京藝術大学教授)、濵野峻行(最高技術責任者、東京藝術大学卒)が中心となって2019年に設立されたベンチャー。

主に音楽・音響分野の芸術において、最新のテクノロジーと音楽認知、脳科学や感性科学などとの関わりを調査研究しており、芸術家の目線・発想、科学者・技術者との共創を通して社会に貢献するソフトウェア、ハードウェア、サービスを開発している。

たとえば、同社が手がけるAI自動音楽生成ソリューション「soundtope(サウンドトープ)」は、作業用や店舗・イベント、あるいは時間や季節・天気などに合わせて「自動生成」で最適な音環境を提供することができる。

ずかんミュージアム銀座」(TOKYU PLAZA GINZA)や「ポケモンワンダー」(よみうりランド)などでもすでに採用されており、屋内外やウェブサービスなど、幅広いシーンで音楽や環境音をトータルにデザインすることが可能だ。

今回、東京藝術大学大学からの認定・サポートを受けることで、アート・産業・研究がリンクする横断的領域を開拓し、新しい価値を創造していくとしている。End