廃棄される陶器を粗く砕いて混ぜた
花澤啓太デザインのプランター「crunch」

プロダクトデザイナー・花澤啓太が率いるアンノットが展開するプロダクトブランド「knot」のgroundシリーズから、廃棄される陶器を砕いて土に混ぜたサスティナブルなプランター「crunch(クランチ)」が登場した。

今回は、美濃焼の産地・岐阜県土岐市にある陶磁器メーカー・晋山窯ヤマツとコラボ。一般の家庭から回収した土器以外の陶磁器や炻器などを専門の業者が粉砕し、あえて粗く粉砕された直径が0.0625~1mmほどの砂粒大のものを使用して、全体の20%に廃棄されるはずの陶器を混ぜて焼き上げた。

粗く粉砕したリサイクル土を使うことによって、不均一な表情が生み出され、表面には青や赤、黒などの釉薬の粒がランダムに現れている。また、受け皿の部分は6色の釉薬を使用し、本体は無釉薬でマットな質感に仕上げた。

量産品のようなムダのないシンプルな形にすることで、リサイクルされた土の表情や「水ゴテ成形」によるゆらぎをより強く感じるデザインとなっている。受け皿がすっきり収まる一体型で、市販のビニールポットがそのまま入るサイズに設計されているため、植え替えの手間も必要ないそうだ。End