デザインオフィス「イド」が手がけた
東京・乃木神社のグラフィックデザイン

インテリアデザイナーの小栗誠詞が率いるデザインオフィス イドは、東京・赤坂にある乃木神社ブランディングデザインを手がけた。参拝者の接点となるグラフィックデザインを担当している。

「えらべるおまもり」は、願い事の種類と好みに合わせて、内符と外袋をそれぞれ選ぶことができる御守。外袋には、乃木神社らしい5種類のモティーフを抽象的な線画で施した。軽やかな色の糸を使うことで、気持ちに寄り添うことのできる柔らかな存在を目指したという。

「勝守」は、乃木神社の特別な御守としてリニューアル。従来のデザインを継承しつつも、金と紺を用いて乃木神社らしく仕上げた。金色の糸で施した「勝」の文字は乃木将軍によるもので、乃木将軍の刀をモティーフに小紋柄に仕立て、白の背景に奥行き感を持たせたそうだ。

また、着物に合わせて紺と白から選べる「千歳飴袋」は、背景に乃木神社らしい5種類のモティーフを小紋柄に仕立てたものをあしらっている。この小紋柄は、乃木神社オリジナルの吉祥文様で、さまざまなグラフィックツールの背景に用いることで、全体の調和も生み出している。

▲写真:小栗誠詞(イド)

そのほか、授与所でスムーズに御守を選ぶことができるように、種類や手順を説明した「メニュー」も作成。選ぶ時間も楽しんでもらえるように、水彩や筆のタッチが感じられるイラストレーションで仕上げている。End