AIの活用による創造性の発展に取り組むQosmo（コズモ）は、深層学習を使ったリアルタイムDSP（デジタル音処理）モデルをDAW（デジタル・オーディオ・ワークステーション）上で利用可能にするプラグイン「Neutone」のβ版をリリースした。

▲Neutoneプラグインインターフェース

Neutoneは、音楽制作においてこれまで、アーティストやクリエーターにとって敷居の高かったAIの利用を、簡単に創作プロセスに導入できるようにする汎用的なプラグインである。

▲Neutoneサーバ上のAIモデルのリスト

AIの研究者やエンジニアにとっても、このプラットフォームを通じて、新たに開発されたモデルを簡単に音楽制作者と共有することができるようになるという。

▲Neutoneモデルレポジトリーページ

従来はAIモデルを利用する上で、Pythonプログラミングの習得やGPUマシンなどの環境構築が不可欠だった。そこで開発されたNeutoneは、VSTおよびAudio Unit形式のプラグインであり、汎用的なマシン上で動作する「Ableton Live」や「Logic」といったDAW上で、リアルタイムで動作させることができる。

このプラグイン向けには、すでに多数のAI音声変換モデルが発表されており、プラグイン内のレポジトリーよりダウンロード可能。これらのモデルはまだ実験的な段階だそうだが、今後の開発を通じて量・質ともにさらにアップデートする予定だ。