デザイナー 清水慶太が手がけた
若林佛具製作所の盆飾りセット「TOU」

若林佛具製作所は、デザイナーの清水慶太が手がけた盆飾りセット「TOU(とう)」を発表した。2022年6月8日(水)より、同社京都本店およびお仏壇・仏具のオンラインショップ「なごみ工房」各店で販売を開始している。

「お盆」は、故人や祖先の霊が年に一度家に帰ってくるとされ、祖霊を迎えて感謝・供養する催しである。この時期には親族が揃って実家に集まり、盆提灯や仏前にお供え物をしてきた。

▲それぞれに意味が込められたお盆飾り

▲意味を知りながら楽しむお盆飾り

また、お盆のお飾りにはそれぞれに大切な意味があり、盆提灯は、祖霊が迷わず家に帰ってこられるように目印の役割を果たすという。精霊馬と言われるナスやキュウリに割り箸や爪楊枝をさして見立てる馬や牛には、来る時はいち早く帰ってきて欲しい、お戻りになる時はゆっくりとお土産もたくさん持ち帰って欲しい、といった先祖への優しさと感謝が込められているそうだ。

そこで、「TOU」では温もりを感じるシンプルなデザインを採用。精霊馬・精霊牛・蓮の葉・おがらといったお盆飾りに必要なアイテムからなり、パッケージは飾り台にもなる。ひとつひとつのお飾りは職人が手仕事で作り、お盆やお飾りの意味を紹介する冊子も付属する。

▲温もりを感じるウォールナットの牛と馬

▲職人手漉きの“まこも紙”を使用したパッケージ

▲国内の麻農家で生産された「おがら」

▲お盆飾りの意味を紹介する冊子

お盆飾りの意味を知り、飾りつけを楽しみながら、家族はもちろん他者を思いやる気持ちを育むことに繋がって欲しいという想いから生まれたプロダクトである。End