台湾のデザイン賞「ゴールデン・ピン・デザインアワード」
新しいトロフィーデザインを公開

台湾のデザイン賞「ゴールデン・ピン・デザインアワード(Golden Pin Design Award)」は、受賞者に贈呈する新しいトロフィーのデザインを公開した。

デザインを手がけたのは、台湾のデザインオフィス HEY SHENGのCam YangとVii Chenが担当。従来のデザインの美意識を継承しながら、同アワードのビジョンの継続的な発展とデザインの無限の可能性を表現したV字型をあしらっているのが特徴だ。

2009年にJennifer Tsaiがデザインしたトロフィーは、創造的なコンセプトの始まりとデザインの価値を体現するために、トロフィーに大きなゴールデンピンを施した。

▲左:2009-2014のトロフィー;右:2014-2021のトロフィー

また、ガラス工房 Liuli Gongfangの創設者 Chang YiとLoretta Yangによる2014年のトロフィーは、クリスタルの角柱に気泡を閉じこめ、その上には優れたアイデアの醸成や高まり、変貌を象徴するサテンガラスの蝶をあしらい、それらがゴールデンピンへと変わりゆくイメージとした。

今回、HEY SHENGは8か月をかけて新しいトロフィーを制作。同アワードの歴史とこれまでのトロフィーの変遷をリサーチし、過去のデザインを称えてそのクリスタルの透明性を受け継いだ。さらに、現在のトレンドを反映し、デザインの未来という洞察力に満ちたビジョンを表現したという。

また、新しいゴールデンピンは円錐形にリデザインし、トロフィーのなかに嵌めこんだ。V字型のラインは上方へ無限に伸びてゆくイメージで、デザインと創造の無限の可能性と、ゴールデン・ピン・デザインアワードの壮大なビジョンを象徴しているそうだ。End