彫刻のようなエレガントな美しさをもつ
プロドライブのレーシングシミュレーター

イギリスのレーシングカーコンストラクターであるProdrive(プロドライブ)は、新しいレーシングシミュレーターを発表した。2022年後半に発売される見通しだ。

その特徴は、デザインオフィス CALLUMが手がける美しい外観である。伝統的な素材とモダンな素材を融合し、自宅やイベント会場など、どんな場所でも人目を引く家具のようなシミュレーターである。

シートやディスプレイ、ステアリングホイール、ペダルが搭載されたカーボン製のモノコックは、エレガントなグロスブラックのラッカー仕上げで、彫刻のような美しさをもつ。

さらにモノコックは、16層からなるバーチ材のキャノピーのなかに浮かんでいるようにも見える。美しいだけでなく、ドライバーを包み込み、レーシングカーのコックピットにいるかのような没入感が味わえるという。

プロドライブを率いるデビッド・リチャーズは、「ここ数年、ゲームやeスポーツを楽しむ人が急速に増えています。でも、私はテクノロジーとモダンな家具を融合させたもの、グランドピアノのように、置いているだけではなく、家のなかで誇らしく飾れるようなものが作りたかったのです」とコメント。

また、インダストリアルデザイナーのイアン・カラム(Ian Callum)は、「このプロジェクトでは、技術的に刺激的で、見た目に印象的なものを作るという非常に明確なビジョンをもっていました。自動車のような構造をもつ、機能的ではあるけれどありきたりなものではなく、より抽象的で、モダンでエレガントなものを採用しました」と語っている。End