神戸芸術工科大学 Design Soil
による “harvest” 展が開催

神戸芸術工科大学プロダクト・インテリアデザイン学科の学生プロジェクトDesign Soil (デザインソイル)は、「学生」としてではなく「デザイナー」として批評を受けられる場であるミラノサローネでの作品展示を目的に活動するプロジェクト。2011年から8年間にわたり発表を行ってきました。この間、巣立った学生は80名以上、なかには岩元航大や大島淳一郎をはじめ現在活躍中のデザイナーも数多く含まれます。活動開始から12年目を迎えた今回の展示では、これまでにDesign Soilが生み出してきた作品と合わせて、卒業生たちの現在の活動や、彼らの言葉を通してDesign Soilが育んだものを明らかにするとともに、現役の学生たちが新たに取り組んだ作品も展示します。

Design Soilを立ち上げ、ディレクターを務める同大学の助教、田頭章徳(たがしら・あきのり)は「日本の大学生は守られすぎているために、社会に出た時に厳しい現実にぶつかって苦しみます。社会を基準としてみると、学生時代は社会で生き延びていくための力をつける必要がある準備期間であり、学生時代に挑戦や批評を経験することと合わせて、チームの一員として主体性を持って活動することが、より良い人材を育てることに繋がると考えました。Design Soilの経験が個人ではもちろんチームでもより大きな成果を出せる人材を育てます」と言います。デザイン教育の実例としても参考になる本プロジェクト、活動を通して学生たちが何を得たのか、作品紹介と併せて記載される自身の言葉が興味深い。会期中はトークイベントも予定されているのでぜひご参加ください。詳細は、Design Soilオフィシャルサイト
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▲PROP(2011) 池内宏行(2011大学院修了、Hiroyuki Ikeuchi Studio)「Design Soilに参加して得られたことは、世界のレベルを実際に体験したことにより、自身の中で越えなければならない<造形>の基準が大きく変化しました。」

▲SLASH(2011)岩元航大(2013卒業、Kodai Iwamoto Design) 「Design Soilでは、学年や肩書を越えてフラットな場でデザインについて議論を行う場つくりを重要視していました。この経験がクリエイター専用のシェア工房を開設する動機になりました。」  

【主な出品デザイナー】
池内宏行(2011大学院修了)
岩元航大(2013卒業)
赤木亮介(2012卒業)
大島淳一郎(2015卒業)
大崎温子(2016卒業)
西出瑞穂(2016卒業)
コエダ小林(2018卒業)
福井月子(2021卒業)

他 約50名(予定)

▲BLUE(2015)西出瑞穂(2016卒業 フーコー)

「harvest」展

会期
2022年8月26日(金)~ 9 月4 日(日)
11:00~20:00(初日は15:00 から、最終日は16:00まで)
会場
AXISギャラリー
入場無料
主催
神戸芸術工科大学 Design Soil
協力
AXISギャラリー
詳細
http://www.designsoil.jp
問い合わせ
press@designsoil.jp(ディレクター : 田頭章徳)

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