文化庁は、「第25回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」を、2022年9月16日（金）から9月26日（月）まで、東京・お台場の⽇本科学未来館を中心に開催する。

今回の芸術祭は、世界95の国と地域から応募された3,537作品の中から、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの部門ごとに、大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞を選出。さらに、世界40の国と地域から応募された125作品の中からフェスティバル・プラットフォーム賞を選出し、メディア芸術分野に貢献のあった方へ功労賞を贈呈している。

本受賞作品展では受賞作品、および功労賞受賞者の功績等を一堂に集めて紹介する。

4部門の受賞作品展では、インスタレーションやインタラクティブアートにくわえ、体験型の作品や、ゲームやVR作品を実際に楽しめる。アニメーションやマンガ作品を貴重な関連資料とともに紹介し、受賞作品や審査委員会推薦作品のマンガを手に取って読めるマンガライブラリーも用意する。

▲＜アート部⾨ ⼤賞＞
作品名：太陽と月の部屋
作品形態：インタラクティブアート
作者：anno lab（代表：藤岡 定）／西岡 美紀／小島 佳子／的場 寛／堀尾 寛太／新美 太基／中村 優一［日本］

▲＜エンターテインメント部門 ⼤賞＞
作品名：浦沢直樹の漫勉neo ～安彦良和～
作品形態：テレビ番組
作者：上田 勝巳／倉本 美津留／内田 愛美／塚田 努／丸山 恵美
©️NHK

▲＜アニメーション部門 ⼤賞＞
作品名：The Fourth Wall
作品形態：短編アニメーション
作者：Mahbooben KALAEE[イラン]

▲＜マンガ部門 ⼤賞＞
作品名：ゴールデンラズベリー
作者：持田 あき［日本］
©Aki Mochida Shodensha FEEL comics

▲フェスティバル・プラットフォーム賞
＜ジオ・コスモス カテゴリー＞
作品名：Path of Noise ( r, theta, phi)
作品形態：アプリケーションプログラム作品
作者：Paul LACROIX [フランス]
※完成イメージ

▲フェスティバル・プラットフォーム賞
＜ドームシアター カテゴリー＞
作品名：親愛なるウイルスたちへ
作品形態：映像作品
作者：王 俊捷 [中国]
© 2021 WANG Junjie

そのほか、劇場アニメーションや短編アニメーション、映像作品等を東京都内各所で上映。あわせて、受賞者等によるワークショップやトークセッションも開催される。これらの予約は8月22日（月）より開始している。

なお、今回のキービジュアルはRhizomatiksがデザインを担当した。成長し変化する多彩なラインは、4部門やフェスティバル・プラットフォーム賞が互いに影響しあいながら表現を磨き、時代とともに進化している様子を表現。

アルゴリズムによって成長するラインは、形を変えて多様なパターンを描き出し、情報技術やメディアの拡大と浸透によって変化する思考やコミュニケーションの様式を反映。既存の手法や形式に留まらない多様な「メディア芸術」表現のあり方を提示している。