デザインオフィスMOMENTの実践を紹介する
書籍「シームレス・デザインの思考」が登場

デザインオフィスMOMENTが手がける実例をもとに、MOMENT独自の方法論を細かく解説する書籍「シームレス・デザインの思考」がグラフィック社より発売している。

シームレス・デザインとは、平面(グラフィック)と立体(空間)を分け隔てることなく、シームレスに捉え、エンドユーザー側の体験や利便性を妨げていた物理的・心理的障壁を溶かしていくアプローチであり、これを通じてクライアントの思いや狙いを実現するためのメソッドである。

こうした「シームレスな体験」をステートメントに、グラフィック、パッケージ、プロダクト、インテリア、建築など多岐にわたって活動するのがMOMENTである。「イッセイミヤケ」をはじめとする数多くの店舗デザインや、スウィーツブランド「PAYSAGE」のグラフィックデザインなど、国内外のブランドのために、立体から平面まで多様な実践を行ってきた。

同書では14の実例をピックアップ。平面や空間といったデザイン領域を越える「シームレス・デザイン」の方法論を、各種のケーススタディおよび川田十夢(AR三兄弟)のコメントやAR作品を通じて解説する。

MOMENTでは、各プロジェクトの特性に合わせて、立体専門や平面専門のスタッフがデザインワークを推進。オフィス内で領域を超えて協働することで、グラフィックデザインに空間的思考を取り入れたり、空間デザインに平面的な解釈を取り入れたりしている。同書は、そんなMOMENTのシームレス・デザインを知ることができるだろう。End

書籍「シームレス・デザインの思考
〈MOMENT〉の実例にみる平面・空間・体験をつなぐメソッド」

著者
MOMENT/解説:川田十夢(AR三兄弟)
仕様
B5 並製 総224頁
定価
3850円(10%税込)
詳細
https://www.amazon.co.jp/dp/4766137078

▲平綿久晃

▲渡部智宏