カナダのデザイナー イン・ガオの新プロジェクト
バーチャルファッションを表現した「2526」

▲Photo credit:Maude Arsenault

カナダ・モントリオールを拠点とするファッションデザイナー イン・ガオ(Ying Gao)が、新しいプロジェクト「2526」を発表した。

▲Photo credit:Maude Arsenault

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ファッションデザインにおける物質性(マテリアリティ)を探求したという同プロジェクト。NFTとデジタルファッションをインスピレーション源にしているそうで、これらはいずれも素材の物理的な制約を受けないという特徴がある。

とはいえ、できあがった2点のポリモーフィック(多形的)な衣服はリアルなもので、特別にデザインされた織りや手作業での装飾、素材の形成により、バーチャルファッションをイメージしたものとなっている。

▲Photo credit:Maude Arsenault

▲Photo credit:Maude Arsenault

▲Photo credit:Maude Arsenault

超現実的な起伏によってボリューム感と透明感が生まれ、ガラスや貴金属、シリコンを組み合わせたまったく新しい柔軟な素材を使うことで、ポリモーフィックな動きや反射性をもたせている。

「2526」とは、着想から仕上げまで、すなわち最初の線描から最後のステッチまで、これら2点の制作に費やされた時間を表しているそうだ。

▲Photo credit:Maude Arsenault

▲Photo credit:Maude Arsenault

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▲Photo credit:Maude Arsenault

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イン・ガオは、「ファッションデザイナーの役割が身体をドレスアップするための素材に形状や機能を与えることだとしたら、デジタルが本当に『第二の自然』になったときには、実体のない非物質的な衣服やバーチャルな身体とはどのようなものになるか、私なりに考えてみました」とコメントしている。End

▲イン・ガオ/Photo credit:Max Abadian