植原亮輔と渡邉良重のクリエイティブユニット・KIGI（キギ）は、展覧会「all is graphics」を2022年11月27日（日）まで東京都渋谷区のヒルサイドフォーラムにて開催中である。

2012年の設立以来、企業やブランドのアートディレクション、グラフィックデザイン、空間ディレクションやプロダクトデザインなど、いくつものプロジェクトを手がけてきたKIGI。タイトルの「all is graphics」が示すように、グラフィックデザインを出発点としながら、ジャンルの境界を越えてあらゆるかたちへとその表現を展開している。

その創作スタイルは1999年に植原と渡邉が創作を共にし始めた当時、先進的なものだったという。そして今もなお、自由な発想と独創的な表現力に裏打ちされた作品を数多く発表し続けている。

▲private work 「LIFEBLOOD」

2017年7月に宇都宮美術館で開催された大規模個展「KIGI WORK & FREE」以来5年振りの展覧会となる同展では、設立10周年を迎えたKIGIのこれまでのこと、これから新たに始まること、創作の原動力となる実験的な試みを通じて、KIGIのクリエイションの数々を紹介。

▲private work 「Time flows gently here」

▲private work

さらに、KIGIが手がけるギャラリー& ショップ「OUR FAVOURITE SHOP」が、会期中限定で東京・白金から会場へ場所を移して営業。身近に手にとることのできるKIGIのデザインとして、開発やパッケージデザインに携わった商品やプロジェクトの展示と販売を行っている。

▲product & branding design 「TWO FACE」

▲product & branding design 「KIKOF」

また、関連イベントとして、植原と渡邉によるトークを11月16日（水）にオンライン（zoom）配信。11月19日（土）はヒルサイドプラザホールにて、KIGIと親交が深い作曲家の阿部海太郎らを迎えて演奏会を開催する。いずれのイベントも事前予約が必要だ。