京都・祇園の帝国ホテルの新ホテル
新素材研究所・榊田倫之が内装デザインを担当

▲帝国ホテルが京都に開業するホテルの正面玄関完成イメージ。
©︎New Material Research Laboratory

帝国ホテルは、京都・祇󠄀園甲部歌舞練場敷地内にある弥栄会館の一部を保存活用した新規ホテルを、2026年春に開業する計画を進めている。帝国ホテルブランドのホテルとしては東京、上高地、大阪に次いで4 軒目で、1996年の帝国ホテル 大阪のオープン以来、30年ぶりの新規開業となる。

日本の迎賓館の役割を担い誕生した帝国ホテルは今回、京都・祇󠄀園という日本を象徴する特別な場所で、地域に親しまれた弥栄会館を継承しながら新たな価値の創出に挑戦する。その独自性を体現できるデザインコンセプトおよびデザインの提案が求められた。

その結果、内装デザインは建築家 榊田倫之が率いる新素材研究所が担当することになった。

同事務所は、日本古来の自然素材や工法を使用したインテリアデザインで知られ、「古いものが、新しい」というコンセプトをもとに、素材自体が内包する時間の経過を大切にしつつ、 新旧の調和を図ることで唯一無二の魅力を生み出すという提案を行なった。

今回の計画では、建物を保存活用し、未来へと継承することで地域社会の持続的な発展に貢献することを目指しながら、帝国ホテルとしての独自性を創出することが期待され、新素材研究所の起用が決定した。End

▲建築家 榊田倫
写真:Mie Morimoto