魔法瓶の歴史を知る
企画展「手吹き時代のまほうびん」開催

象印マホービンが運営する大阪・天満のまほうびん記念館は、開館15周年を記念する企画展「手吹き時代のまほうびん」を7月10日(月)まで開催している。

同展では、1912年に魔法瓶が日本で初めて誕生したときから、自動製瓶工場で生産がはじまるまでの約50年間につくられた貴重な手吹きのガラス魔法瓶を展示。

▲手吹きでの中瓶製造の様子。

大阪はガラス工業の発祥の地であり、優秀なガラス職人が多く、資材調達の下請けや輸出港もあるため、魔法瓶製造が大阪の産業となっている。昭和初期から戦前には、新しい製法や技術の発展、海外市場の開拓で魔法瓶産業が成長した。戦後は、新しい時代のニーズにこたえ、新たな市場の創出が見られた。

▲大正時代「草創期の日本のまほうびん」
左:卓上湯差 1921(大正10)年/右:細口魔法瓶 大正時代

▲昭和初期~戦前「まほうびんの成長時代」
左:輸出向たる型湯差1935(昭和10)年/右:広口魔法瓶 昭和初期

▲戦後のまほうびん「進化する機能と工夫」
左:卓上湯差1955(昭和30)年/中央:ジャー(魔法びつ)1953(昭和28)年/右:アイスボックス1956年(昭和31)年

そして、日本経済の発展とともに家電が普及するなか、魔法瓶は一部の家電に置き換わり、1963年に自動製瓶工場の生産の開始で、手吹きのガラス魔法瓶は衰退期を迎えた。同展では、このような歴史において、ガラス魔法瓶の歩みを知ることができる。End

まほうびん記念館 企画展
「手吹き時代のまほうびん」~大正から昭和30年代のガラスまほうびんたち~

会期
2023年1月30日(月)~7月10日(月)
開館日
月~金曜日(土、日、祝日/会社の休日/館内作業日等は休館)
見学時間
1回目10:00~/2回目13:00~/3回目15:00~
入館料
無料(最大見学人数:約10名/回)
※事前予約制・団体は予約時に要相談
会場
まほうびん記念館(大阪市北区天満1-20-5 象印マホービン 本社1階)
詳細
https://www.zojirushi.co.jp/corp/kinenkan/tebuki/