市村清記念館の様子。

リコーは、東京・千代田区を拠点に遊園地やテーマパーク向けアトラクションを手掛けるダイナモアミューズメント、および東京・北区でVRアトラクションの企画・制作を行うハシラスとの共創により、メタバースプラットフォームを活用した「メタバース空間制作サービス」の提供を開始すると2023年4月5日（水）に発表した。

このサービスでは、施設の図面データがあれば、簡単にメタバース空間を再現できる。空間の設計や演出までワンパッケージで提案しており、プリセットデザインから新規デザインの企画まで対応。顧客の望む利用方法に応じたサブスクリプションも用意する。

バーチャル空間は、ハシラスが開発したメタバース技術「めちゃバース」がベースとなっており、ユーザーは専用のアバターで参加して、空間を動き回れる。専用アプリケーションを必要とせず「めちゃバース」のURLにアクセスすることで、すぐに参加できるのが特徴だ。

さらに、バーチャル空間では、動画や静止画の埋め込み、アバター同士の会話ができるテキストやボイスチャット、コミュニケーションを活性化するリアクション機能なども利用できる。

メタバース空間制作サービスのイメージ画像。

リコーは、サービスの社内実践例として、企業ミュージアム「市村清記念館」をバーチャル空間に構築（デモサイトはこちら）。創業者の市村 清と同社の歴史をメタバース空間上で体感できる施設として、リコーグループ社員に提供している。