nendoが新しい缶「foam-can」をデザイン
2つのプルタブで理想的なビールの泡をつくる

Photos by Masahiro Ohgami

美味しいビールには適度な厚みをもつ「泡」が欠かせない。泡の層はビールが空気に触れないようにする「フタ」の役割をしており、香りや風味、炭酸ガスを逃しづらくしてくれる。

しかし、缶ビールをコップに注いで理想的な泡をつくるのには技術が必要で簡単ではない。そこで佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoは新しい缶「foam-can」をデザインした。

「foam-can」の特徴は、異なる役割のプルタブが2つあること。ひとつ目のプルタブは、フタが少しだけ開くことできれいな泡をつくってくれる。グラスの半分程度にまで泡ができたら、いったん注ぐのを止めて泡が落ち着くのを待つ。その後、2つ目のプルタブからビールを泡の下に流し込めば「液体7:泡3」の黄金比率のビールをつくることができる。通常の缶よりも手間を感じるかもしれないが、変わったデザインの「foam-can」がいつもの晩酌体験に少し変化を与えてくれるだろう。End

Movie:Yumika Kanechika