大阪府吹田市の万博記念公園内「EXPOCITY」にあるミュージアム「NIFREL（ニフレル）」で、アーティスト 松尾高弘による光のインスタレーション「WONDER MOMENTS（ワンダーモーメンツ）」の新作が公開されている。

同作品は、空中に浮かんでいるような360度球体型プロジェクションの映像と床面の映像がシンクロしあうインスタレーション。幻想的な音と光の映像が降り注ぐなか、フロアに映るランダムな映像が来場者の動きに合わせてインタラクティブに変化するなど、ダイナミックな没入型体験を楽しむことができる。

ニフレルと松尾は、今回の新作に向けて「世界はワンダーであふれてる」とグローバルメッセージを掲げ、2015年11月に誕生した「WONDER MOMENTS」に9つのシーン（AEQUOREA、BLOOM、LIQUID、MOON、PHENOMENON、SMOKE、STAR WATER、SUN、TRANS）を追加した。

AEQUOREA　カブトクラゲのプリズム反射

TRANS　透明な魚、グラスキャットの鱗の反射色

STAR WATER　水中の有機物による光群

LIQUID　太陽光と水の屈折

PHENOMENON　風や火、太陽や重力などの自然現象を抽象化

SUN　太陽とコロナのダイナミクス

MOON　月の満ち欠けと夜の海の波

SMOKE　霧のように拡散する光

BLOOM　風に吹かれる花びらの浮遊

さらに「WONDER MOMENTS」の展示室の2階には「多様性と自然をテーマに、いろいろなワンダーにふれる」をコンセプトにしたインタラクティブエリア「WONDER LIGHT」が登場。テーブルに映し出された映像作品に特殊なライトを照らすと大地の花びらが色づいたり、鳥の群れや海の生きものなどが現れる不思議な光の体験ができる。

松尾高弘