「さいたま国際芸術祭2023」開催
現代アートチーム 目 [mé]がディレクターを担当

埼玉県さいたま市を舞台にした、芸術の祭典「さいたま国際芸術祭2023」が、2023年10月7日(土)から12月10日(日)まで開催される。

さいたま国際芸術祭は、地域の活性化や都市の魅力向上を目指して2016年に始まった。3回目となる今回は、荒神明香(アーティスト)、南川憲二(ディレクター)、増井宏文(インストーラー)が所属する現代アートチーム 目 [mé]がディレクターを担当する。

さいたま国際芸術祭2023ディレクターを務める現代アートチーム 目[mé](左から南川憲二、荒神明香、増井宏文)。

「わたしたち」というテーマのもと、日本を代表する「生活都市」さいたま市において、気候変動や社会格差、社会の分断などの多様な問題を抱えるこの世界を新たな視点でもう一度「みる」ことを促していく。

メイン会場では、参加アーティストによる音楽ライブ、パフォーミング・アーツの公演、映画上映など多種多様な演目を開催。各展示室にて、インスタレーション作品や写真作品、彫刻作品の展示を行い、日を重ねるごとに変化する作品も披露される。

スケーパーイメージ。 Photos by 目 [mé]

注目のプログラムは、メイン会場内外や市内各所で連日行われる「SCAPER(スケーパー)」。SCAPERとは「scape(景色)」に人・物・動作を表す接尾辞「-er」をつけた造語である。

さいたま市内の風景。

さいたま市内の風景。

このパフォーマンスは「誰にも気づかれない『虚』の存在であってはならない」「パフォーマンスや人為的な行為をする『実』の存在であってはならない」というふたつのルールのもとに行われるもの。たとえばベレー帽に白髭でパイプをくわえて風景画を描く「絵に描いたような絵描き」のようにリアルかフィクションか見分けがつかないものが街中に現れる。

芸術祭を機にさいたま市を訪れて、少し不思議な日常体験をしてみてはいかがだろう。End

さいたま国際芸術祭2023

会期
2023年10月7日(土)~12月10日(日)
メイン会場
旧市民会館おおみや
(埼玉県さいたま市大宮区下町3-47-8)
展示室
旧市民会館おおみやのほか、市内の文化施設やまちなかでも関連プロジェクトを展開
詳細
https://artsaitama.jp/