愛嬌のある動きや形が楽しめる静岡挽物のオブジェ
「NEWTONS」にスタンドタイプが登場

「NEWTONS station」

静岡の伝統工芸のひとつに「静岡挽物」がある。「挽物(ひきもの)」とは、轆轤(ろくろ)を使って木を加工した製品のことで、なかでも静岡挽物は家具のつまみや雛道具などの繊細な加工を得意としている。

「NEWTONS」

プロダクトデザインスタジオSTUDIO YOと静岡挽物の伝統を受け継ぐ岸本挽物は協働し、挽物のオブジェ「NEWTONS」を生み出した。職人の岸本真紀がつくり出す大小さまざまな丸い挽物の中にはネオジウム磁石が仕込まれており、立ったり、ぶら下がったり、支えあったり、揺れたりしながら、愛嬌のある動きと自由な連なりを楽しむことができる。

新作となるスタンドタイプの「NEWTONS station」は、十角形のワイヤーフレームが取り付けられ、挽物の「積み上げ」や「ぶら下げ」、上下から互いを引き合わせながらバランスをとって遊ぶこともできる。

同製品は、イタリア・ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2023にて11月26日(日)まで開催中の展示会「TIME SPACE EXISTENCE」にも出展。静岡挽物の魅力を世界に向けて発信している。End

Photo by yoshikazu shiraki