展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」
いよいよ11月18日(土)より開催

1991年に56歳で逝去した伝説のデザイナー・倉俣史朗の業績を回顧する展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」が、東京都世田谷区の世田谷美術館で2023年11月18日(土)から開催される。

倉俣史朗《硝子の椅子》1976年 京都国立近代美術館蔵 Photo by Tadayuki Minamoto
© Kuramata Design Office

生前はセンセーショナルな話題となった飲食店や服飾店の店舗デザインを手がけ、独創的な家具を発表するなど大きな注目を集めた倉俣。その早すぎる死はデザイン界に大きな衝撃を与えた。没後30年を超えて開催される同展では、作家の内面やその思考の背景から描かれる「倉俣史朗自身」をひとつの軸として、初期から晩年までの作品を読み直す。

倉俣は何を考えてデザインをしていたのか。今回の展覧会は、その創作の源泉と秘密を探るとともに、同氏が遺した言葉を通じて伝説のデザイナーというヴェールを剥がし、倉俣本人に迫るものだ。

倉俣史朗《アクリルスツール(羽根入り)》1990年 京都国立近代美術館蔵 Photo by Tadayuki Minamoto
© Kuramata Design Office

プロローグでは独立前の三愛所属時代の仕事を紹介。その後は年代別に4パートに区切り、倉俣の仕事をテーマごとに展示する。途中には「倉俣史朗の私空間」として愛蔵の書籍とレコードを、エピローグでは形にはならずに断片的に書き留められたままのスケッチや、これまであまり公開されてこなかった夢日記や倉俣の言葉をまとめて公開する。

倉俣史朗《引出しの家具》1967年 富山県美術館蔵
© Kuramata Design Office

また倉俣は、当時から日本よりもヨーロッパで高い評価を受けてきた。香港の美術館 M+には倉俣がインテリアデザインを手がけた東京・新橋の寿司店「きよ友」がまるごと移設され、同氏の家具も海外の家具メーカーによって復刻・販売されている。同展は、倉俣のデザインに対するこうした世界的な評価を再確認する機会にもなるだろう。

12月3日(日)には、倉俣に間近で接したインテリアデザイナー・近藤康夫による講演会を開催。会期中の毎週土曜日には、同氏の代表作「ミス・ブランチ」をイメージした、華やかな造花が浮かぶミニボトルをつくる100円ワークショップ「浮遊花(ふゆうか)」も行われる。End

倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙

会期
2023年11月18日(土)~2024年1月28日(日)
時間
10:00~18:00(最終入場時間 17:30)
休館日
毎週月曜日および年末年始(2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水)) 
※ただし、2024年1月8日(月・祝)は開館。1月9日(火)は休館
会場
世田谷美術館 1階展示室(東京都世田谷区砧公園1-2)
詳細
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00216