Molteni&Cから深澤直人がデザインした
新作チェア「CINNAMON」「TUSCANY」登場

イタリアの家具ブランド モルテーニ(Molteni&C)は、プロダクトデザイナーの深澤直人がデザインしたアームチェア「CINNAMON(シナモン)」とシェーズロング「TUSCANY(タスカニー)」の販売を開始した。

「CINNAMON」(アームチェア)
脚部:スチール製艶消し真鍮色仕上げ
W.1200 D.910 H.695 SH.405 mm

「シナモン」は、U字型の包み込むような形状により、座る人に温かさやくつろぎを提供するアームチェアである。中央の球状のシートには、取り外し可能なクッションが付属する。見た目はシンプルでありながら、アームチェアのステッチを巧みに隠すなどディティールも洗練されており、空間と調和するデザインに仕上がっている。

リビングルームや寝室、書斎など、快適さが求められるさまざまな空間での使用を想定。特別に縫製されたカバーは、伸縮性のあるジャージー生地2種を用意し、質感のあるトーンからグレーやアイボリー、オーカーなどの暖かみのあるニュアンスの色まで32色を展開する。

「CINNAMON」のデザインラフ

デザインプロセスについて深澤は「シナモンのインスピレーションは、柔らかい抱擁に包まれる感覚でした。まるで浮き輪に浮かんでいるかのような、水面を指でなぞるような感覚です。『CINNAMON』は居心地の良い形状で、体が快適に受け入れられます」と語っている。

「TUSCANY」(シェーズロング)
木部/金物部 (2種の組合せ)
アッシュ材ユーカリ色仕上げ/艶消し真鍮色仕上げ
アッシュ材サンライズオーク色仕上げ/艶消しステンレス色仕上げ
W.580 D.1890 H.705/735mm

「TUSCANY(タスカニー)」は、使う人の体のラインに自然に合うように設計された。滑らかで丸みを帯びた脚には無垢材を使用し、ベースはサテン仕上げの真鍮のHフレームで連結されている。クッションは異なる負荷容量をもつほか、円筒形の可動式ヘッドレストは、調節可能なストラップで固定した金属棒によりバランスを保持して快適さを保つ。

張り地はモルテーニの豊富なファブリック・レザーコレクションから選択可能。仕上げはダークなムードをもつユーカリとサテン仕上げ真鍮の組み合わせか、明るく輝くようなサンライズオークとステンレススチールの組み合わせの2種を用意した。

深澤はデザインについて「トスカーナの起伏に富んだ丘のような波打つ形状で、それに寝そべって遠くの断崖を眺めながらうたた寝できるようなデザインしました。人間工学に基づく柔らかなクッションは、体の輪郭にやさしくフィットします」と説明している。End