デザイナー黒河内真衣子によるブランド「マメ クロゴウチ」
「初期伊万里」に着想を得た最新コレクションを発表

撮影地:陶山神社

デザイナーの黒河内真衣子が手がけるウィメンズブランド「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」は、2024年春夏コレクション「Fragments」のメインビジュアルを発表。2023年12月23日(土)よりコレクションの販売を順次開始した。

「Fragments」は、17世紀前半に佐賀県有田町で生まれた磁器「初期伊万里」と、その陶片を介した過去と現代の陶工たちのものづくりをめぐる対話から着想を得たコレクションである。透明感のあるラメジャージーのシリーズや手作業による絞り染めを施したアシンメトリーなドレス、初期伊万里に見られる技術のひとつである浮き彫りの技法「陽刻」を再解釈し、オリジナルの草花モチーフをエンボス加工したオーバーサイズのシルクコットンドレスなどで構成されている。

撮影地:泉山磁石場

撮影地:泉山磁石場

黒河内は「初期伊万里の陶片、そして初期伊万里の顕現を試みる現代作家の作品を並置し、共通する景色であるガラス質の半透明な釉薬が創り出す朧げな佇まいを洋服へと変換した」と語る。

ビジュアルは、17世紀初めに朝鮮陶工・李 参平が磁器の原料となる陶石を発見し、日本で初めて磁器が誕生した場所「泉山磁石場」や磁器製鳥居などの有田焼の名工たちによる作品が境内に点在する1658年建立の「陶山神社」など、有田町の各所にて撮影。写真家の野田祐一郎がモノトーンと⻘を基調とする深淵な世界で鮮やかに捉えた、今シーズンを象徴するピースに注目だ。End