ルイ・ヴィトンと「People For Wildlife」
オーストラリアの生物多様性を回復する活動を公開

ルイ・ヴィトンは、2023年より5年間にわたるグローバルな環境パートナーシップを締結した自然保護慈善団体 People For Wildlifeとの活動について、初年度のレビューを発表した。

このパートナーシップは、2030年までに500万ヘクタール分の動植物の生息地を回復させるというLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の目標と、同年までに地球上の陸域や海洋・沿岸域、内陸水域の30%を保護するという生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)での合意に寄与するために結ばれたものである。

オーストラリア・ケアンズに拠点を置くPeople For Wildlifeは、生物多様性のある景観の保全・回復を行うとともに、さまざまな業界をリードする企業や先住民社会とパートナーシップを結び、地域社会の生計を支える自然素材のための持続可能なブティック・サプライチェーンを軸とした経済の構築を目指している。

両者は、豪クイーンズランド州のヨーク岬半島にある、40万ヘクタールの自然保護区内の生物多様性の回復に取り組んでいる。今回発表されたレビューによると、プロジェクトの出発点として、保護区内の生物多様性の現状を正確に評価するため、ベースライン測定基準の作成、モニタリング・システムの構築、最先端の科学的測定機器の配備を実現。効果的な保全管理と研究活動に不可欠である、遠隔地や困難な地形へのアクセスが可能となった。

これらの作業を通じて、カメラトラップによる広範囲かつ膨大な画像の収集が行われ、キノコとヘビの新種が発見された。また、保護区に精通する生物多様性や獣医学、防火管理、外来種管理、分子遺伝学などの専門家12名からなる専任チームの研究・環境保全活動を、安全かつ効率的に推進できるようにもなった。

Photographer:Derek Henderson

そのほか、アプタマ地域の先住民やレンジャーたちとのワークショップを開催。防火管理計画の策定や希少な種の保全を行うとともに、食用となる新種のアンズタケの生産など、地域社会に貢献する天然素材の持続可能なビジネスモデルの共創も進めている。End