© ISSEY MIYAKE INC.

東京・銀座のISSEY MIYAKE GINZA / 445のCUBEおよび大阪・南船場のISSEY MIYAKE SEMBAのCREATION SPACEでは、メンズブランド「IM MEN（アイム メン）」による特別展示「FULFILL」が開催中。

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服づくりの課題であった生地の残布は、技術の進歩によって再生可能な資源へと変容しつつある。それでもなお、この課題の完全な解消には多くの知恵と工夫、さらには覚悟が必要となる。そこで今シーズンのIM MENは、人と布との関係性を考える取り組みとして、「裁断したパーツをすべて拾い上げたとき、一切の布地が残らない」というコンセプトのもと、布地のすべてに役割を与えるものづくりに挑戦した。

「BUILD」　© ISSEY MIYAKE INC.

「BUILD」　© ISSEY MIYAKE INC.

3月1日（金）に登場したブルゾンとパンツで構成される新作シリーズ「BUILD」では、一枚の布を使い切るための最低限のカッティングから生まれる新たな造形を追求。生地の端から端まで使用することで、ブルゾンの両肘と裾、パンツの両脇などに生地の耳が配置される構造をつくり出した。厚く織られた耳の部分は、衣服としての強度を生みながら、見た目のアクセントにもなっている。

© ISSEY MIYAKE INC.

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展示「FULFILL」では、同シリーズを中心に、布を使い切るというテーマに対してIM MENのチームが取り組んだものづくりの背景を紹介する。模型やスケッチ、メンバーたちへのインタビューをとおして、さまざまなアプローチから新しいデザインが生まれた過程を知ることができる。