自然信仰の聖地 長野・戸隠にオープンする
茅葺屋根を再生したオーベルジュ「awai 戸隠」

「awai 戸隠 茅葺の家」内装

長野県北部にある長野市戸隠で、かつての農家だった建物を改装した新しい宿泊施設「awai 戸隠 茅葺の家」が2024年4月20日(土)にオープンする。

標高1200mの山間部に位置する戸隠は、2000年もの歴史をもつ、茅葺屋根の宿坊が立ち並ぶ集落である。自然信仰の聖地であり、ひとと自然が共存する「あわい=間」の地として知られる。また、全国的に有名な戸隠神社には、水の神様である「九頭龍神」も祀られている。

「awai 戸隠 茅葺の家」外観

この戸隠に誕生した「awai 戸隠」は、ひとと自然が調和する戸隠の「風土」、歴史建築を生かした「空間」、そして湧水と旬の食材を用いた「食」を融合した分散型オーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)である。2023年4月には、かつての公民館をひとびとが集う空間として再生させた「旧中社公会堂」が一足先に開業した。

これに続く「茅葺の家」は、戸隠神社の五社のひとつ「宝光社」がある集落にひっそりと建つ、6名まで宿泊可能な1棟貸の古民家である。地元の茅葺き職人集団「縄文屋根」とともに、地域内外の人々が参加したワークショップ形式で茅葺屋根を再生し、新たな「結」の誕生を試みた。

結とは、田植えや屋根の葺き替えなどの費用や労働を地域社会で補い合う相互扶助の仕組みのこと。

長野市内のレストラン「DINING Iris」のシェフ 藤元裕希が提供する、オリジナルフレンチ イメージ。

「茅葺の家」では簡単な調理ができるようにキッチンや調理器具を設置しているが、本格的な食事は旧中社公会堂1階のレストランで提供。長野市内のレストラン「DINING Iris」のシェフ 藤元裕希による、戸隠の湧水や地元の野菜・信州の食材を用いたオリジナルフレンチが味わえる。End

awai 戸隠 茅葺の家

所在地
長野市戸隠1854
オープン日
2024年4月20日(土)
客室
1室(86㎡)
定員
6名
詳細
https://awai-togakushi.com/