モリサワ、楽天の日本語コーポレートフォント
「Rakuten Sans JP」を共同開発

フォントメーカーのモリサワは、楽天グループと共同開発した日本語コーポレートフォント「Rakuten Sans JP」を発表した。2024年3月より楽天のコーポレートサイトの一部で使用を開始しているほか、その他のサイトや各種アプリ、IR資料などでも広く活用される。

楽天は国内外において、インターネットサービスをはじめ、金融、モバイル、プロスポーツといった多岐にわたる分野で70以上のサービスを展開。また、楽天会員を中心としたメンバーシップにより、「楽天エコシステム」という独自の経済圏を形成している。

同社はこれまで、ブランド価値の向上の一環として、欧文コーポレートフォント「Rakuten Font」を2020年に開発し、モリサワが提供する「UD新ゴNT」の日本語フォントとともに運用してきた。

今回は日本語での情報発信においてもさらなるブランドの統一感を示すため、楽天グループの戦略的ブランディング組織「楽天デザインラボ」と、数多くのコーポレートフォントを手がけてきたモリサワが日本語コーポレートフォント「Rakuten Sans JP」を共同開発した。

欧文コーポレートフォント「Rakuten Font」のサンセリフ書体である「Rakuten Sans」との親和性を維持しつつ、楽天のチーフクリエイティブデザイナーを務める佐藤可士和の監修のもと、楽天のブランド方針やトーン・オブ・ボイスを体現するデザインとなっている。

これまで使用してきた「UD新ゴNT」をベースに、欧文エリアを「Rakuten Sans」に合わせて、すべてのかなに独自のデザインを施すことで、オリジナリティと読みやすさを両立。社名にある「楽」と「天」の字形も、ブランドのアイデンティティを表現するものとして、細部にこだわって新たに開発した。

また、濁点の重なり方が異なる文字のバリエーションを導入することで、用途に合わせた使い分けを実現。その他の漢字も使用する場面に合わせてウエイトごとに字面を調整し、カスタマイズするなど、可読性への配慮と使いやすさを考慮している。End