PALAZZO MOLTENI TOKYO

イタリアの家具ブランド モルテーニ（Molteni&C）の新たなフラッグシップストア「パラッツォ・モルテーニ東京」が、東京・南青山にこのほどグランドオープン。ベルギー出身の建築家で、2016年から同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンが、彫刻作品を思わせるフォルムの建物をデザインした。

同店舗は、地下1階・地上3階の全4フロアで構成され、総面積は1,000平米を超える。ヴァン・ドゥイセンにとって日本で初めてとなる建築物であり、同ブランドの世界観を象徴するとともに、日本の文化や美意識を調和的に取り入れた空間に仕上げている。

外観は、一枚岩から彫刻されたかのような洗練された美しさが特徴で、積み重ねられたブロック壁と空洞のような窓が物量と空白のリズミカルな対比を生み出し、見る角度によってさまざまな表情を見せてくれる。

一方、インテリアデザインは、モルテーニが提案するライフスタイルを体感する旅をイメージして構成。エントランスを抜けると、優雅で温かみのあるホールが現れ、そこからリビングやダイニングへとシームレスにつながる。地下フロアには、ヴァン・ドゥイセンがデザインした「RATIO」キッチンを備え、イタリアの大広間のような陽気で社交的な雰囲気の空間を演出する。

2階のプライベートな生活空間を思わせる落ち着いた踊り場や、居心地のよいキッチン＆リビングエリアには、多彩な家具を配置。最上階のプライベートエリア「Molteni&C Apartment by Vincent Van Duysen」では、特別なゲストに最良のおもてなしを提供する。

モルテーニの厳選されたコレクションと開放的な空間を通して、「上質な暮らしの文化」を存分に体験することができるだろう。