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2025.05.29 10:45
絵本作家 ヨシタケシンスケの新作「まだ大どろぼうになっていないあなたへ」が、ブルーシープから2025年7月10日(木)に発行する。
ものを盗む罪人である「どろぼう」は、古今東西の物語に数多く登場する。あるときは超人的な能力者として、またあるときは謎めいたヒーローとして、あるいはおっちょこちょいで親しみのある存在として描かれてきた。でも、どうして人はどろぼうに惹かれ、憧れてしまうのだろうか。
ヨシタケは今回、そんな不思議な存在である「どろぼう」に初めて挑戦。同氏が描く「大どろぼう」は、特別な能力もなければ、強さもなく、ましてや悪人でもない。むしろ、「大どろぼう」になるとは、大人になるにつれ、私たちが知らず知らずのうちに失ってしまった大切ななにかを取り戻すことなのだ。
同書をとおして、私たちは「どろぼう」になる。それも、ただのどろぼうではない。大切なものを取り戻し、本当の自由を手にするために「大どろぼう」になるのだ。そこには、ヨシタケから私たちへの温かい励ましが込められている。
書籍「まだ大どろぼうになっていないあなたへ」
- 著者
- ヨシタケシンスケ
- 発売日
- 2025年7月10日(木)
- 定価
- 1,320円(本体1,200+税)
- 編集
- ブルーシープ
- ブックデザイン
- 名久井直子
- フランス語訳
- 大どろぼう(佐藤亜子)
- 仕様
- B6変型、上製、40ページ
- 詳細
- https://www.amazon.co.jp/dp/4908356696
また、東京・⽴川のPLAY! MUSEUMでは、「大どろぼうの家」展が7月16日(水)から9月28日(日)まで開催。ヨシタケの作品も同展に出品される。
展覧会は、最後の盗みに出て留守中の、ある有名な「大どろぼう」の家にこっそり忍び込むというユニークなストーリーで構成。その中で、大どろぼうは後進を育てるために絵本をつくろうとして、人気の絵本作家・ヨシタケ本人を盗むことになる。
大どろぼうはヨシタケに「どろぼうを育てる絵本」を描くように指令を出す。しかし、ヨシタケは予想を裏切る絵本をつくり、大どろぼうを感服させる。ヨシタケが絵本に込めたメッセージとはなにか? 同展では、大どろぼうのコレクションのひとつになったヨシタケの原画をとおして、人間の不思議さやおもしろさを楽しむことができるだろう。
ヨシタケシンスケ
「大どろぼうの家」展
- 会期
- 2025年7月16日(水)〜9月28日(日) 会期中無休
※以降、全国を巡回予定。 - 時間
- 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
- 会場
- PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟)
- 詳細
- https://play2020.jp/article/dorobou/