デザイン：原 研哉

建築文化の祭典「ひろしま国際建築祭2025」が、2025年10月4日（土）から11月30日（日）まで初開催。広島県福山市・尾道市の7会場を中心に、8つの展示を実施。世界的に活躍する著名建築家から未来を担う若手建築家・作家まで、総勢21組が出展する。

デザイン：UMA/design farm

企画展「ナイン・ヴィジョンズ｜日本から世界へ 跳躍する9人の建築家」では、プリツカー建築賞を受賞した日本の建築家8組・9名にフォーカス。1987年に受賞した丹下健三から2024年に受賞した山本理顕まで、世界で評価される日本の建築家の魅力と本質に迫る。

（左から）丹下健三　撮影：齋藤康一、槇 文彦　ⒸPeter Hyat、安藤忠雄　撮影：閑野欣次

（左から）妹島和世　ⒸSANAA、西沢立衛　ⒸSANAA、伊東豊雄　Ⓒ藤塚光政

（左から）坂 茂、磯崎 新　写真提供：Arata Isozaki Associates、山本理顕　ⒸTom Welsh for The Hyatt Foundation Prizker Architecture Prize

尾道市立美術館　写真提供：尾道市立美術館

「NEXT ARCHITECTURE｜「建築」でつなぐ新しい未来」では、「ひろしま国際建築祭2025」のテーマである「つなぐ——「建築」で感じる、私たちの“新しい未来”」に呼応し、藤本壮介、石上純也、川島範久、VUILD／秋吉浩気、Clouds Architecture Officeの未来を担う5組の建築家が、それぞれの視点から新たなヴィジョンを提示する。

（左から）藤本壮介　撮影：David Vintiner、石上純也　ⒸCHIKASHI SUZUKI、川島範久

（左から）VUILD・秋吉浩気　撮影：齋藤誠一、Clouds Architecture Office　ⒸGION

さらに、「神原・ツネイシ文化財団 建築文化再興プロジェクト 「成城の家」の写し—丹下健三の自邸再現・予告展」では、1953年に東京・成城に建てられ、現存しない丹下設計の自邸を、福山市内の丘の上に再現するという進行中のプロジェクトを紹介。宮大工が制作した縮尺1／3模型や、丹下が自邸のためにデザインした家具、愛用品、資料などが展示される。

そのほか、福山が生んだ建築家・藤井厚二の建築をめぐる展覧会、建築家・長坂 常が尾道で手がける文化交流拠点「LLOVE HOUSE ONOMICHI（ラヴ・ハウス・オノミチ）」でのスキーマ建築計画の活動報告展、写真家・高野ユリカが尾道の建築を捉える「うつしの建築」展、UMA/design farmがスタジオ・ムンバイ代表で建築家のビジョイ・ジェインの「声」を聞く展示、京都・けんちくセンターCoAKのキュレーションによる建築系「ZINE」展と、充実したプログラムが展開される。

「成城の家」（丹下健三自邸）撮影：丹下健三　写真提供：内田道子

（左から）藤井厚ニ、前田圭介　ⒸKoji Fujii/TOREAL

ふくやま美術館　写真提供：ふくやま観光コンベンション協会

（左から）長坂 常　撮影：Yuriko Takagi、LLOVE HOUSE ONOMICHI　撮影：Ryo Takatsuka

まちなか文化交流館「Bank」　ⒸNaotake Maeda

（左から）スタジオ・ムンバイ・ビジョイ・ジェイン　撮影：Tetsuya Ito、LOG　撮影：Tetsuya Ito、UMA/design farm

（左から）けんちくセンターCoAK ロゴ、ONOMICHI U2　撮影：鈴木研一