街の魅力を発信する新施設
東京・町田駅前交流拠点「はっとまちだ」

©IT IMAGING Shota Hiyoshi

東京都町田まちづくり公社は、町田駅周辺地区都市再生整備計画の一環として、駅前交流拠点「はっとまちだ」を2025年3月にオープンした。街の魅力を発信する施設であるとともに、ショップや休憩スポットなどを併設し、街の新たなシンボルとなることを目指している。

町田駅周辺では、1960年代の急激な人口増加を背景に、1970年代から1980年代にかけて大規模な再開発が行われた。その後は都市計画道路の整備により、現在の町田駅前の姿へと発展。しかし、今後のまちづくりでは、「人口減少」や「高齢化」に対応する持続可能な機能が求められている。

原町田大通り ©IT IMAGING Shota Hiyoshi

町田の中心市街地が周辺都市に埋没せず、多くの人に選ばれつづけるために、駅前の目抜き通りである「原町田大通り」沿いに位置する民間交番を改装し、「はっとまちだ」として再生。この通りを周辺資源のひとつである芹ヶ谷公園までの動線と位置づけ、市民の憩いの場として賑わう新たな空間を創出する。

今回のプロジェクトでは、⽇建設計が「はっとまちだ」の設計と活用方法の検討支援などを担当。駅周辺の情報を提供する「information」、軽飲食を販売する「takeout」、クラフト作家の商品を展開する「shop」という3つの窓口機能に加え、「spot」と呼ばれる広場を備えた。道行く人々が思わず立ち止まり、「はっと」するような新しい発見や驚きを体感できる場所となる。

提供:町田まちづくり公社

©IT IMAGING Shota Hiyoshi

また、町田の中心市街地には見られないスケールや形状、素材を採用した独創的なデザインにより、高い視認性を実現。まちの風景のなかでひときわ目を引く存在として、「小規模なアクティビティを通して人とまちがつながるきっかけとなる場所」を提供する。超小型マーケットを兼ね備え、新たな交流や発見を促進し、近隣の商店・地域の活性化にも貢献することを目標としている。End

町田駅前交流拠点「はっとまちだ」

所在地
東京都町田市原町田6丁目13番14号
面積
建物 22.7㎡(建物裏広場「spot」26.9㎡)
建物構造
木造(一部鉄筋コンクリート)高さ8m、銅葺き屋根
竣工
2025年3月
機能
案内窓口、情報発信窓口、飲食提供窓口、休憩・イベントスペース
開所日時
年中無休(年末年始除く) 11:00~18:00
建築主・運営者
株式会社町田まちづくり公社(都市再生推進法人)
詳細
https://hatmachida.tokyo/