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20時間前
乃村工藝社グループのR&Dプロジェクト「noon by material record(noon)」は、宇宙ロケット廃材を活用するアップサイクルプロジェクト「&SPACE PROJECT」と共同で、ロケット廃材で制作したロケットタンクスピーカー「DEBRIS(デブリ)」を開発した。
建築・内装業界は資源の大量消費が避けられない分野であることから、乃村工藝社では素材を起点としたさまざまなサステナブルな研究・開発に取り組んでいる。noonプロジェクトは、「素材=地球資源」をテーマに、建築廃材、海岸に漂着したプラスチック片、デニム端などのサステナブル・マテリアルを活用。スピーカーの制作と音響体験をとおして、素材の新しい価値を生み出すことを目指している。
同プロジェクトの第2弾となる今回は、宇宙分野の廃材に着目。宇宙産業がさかんな北海道大樹町の協力のもと、開発過程で試験使用されたロケット燃料タンクを活用し、「DEBRIS」を制作した。乃村工藝社は、プロジェクトの企画、スピーカーのデザイン・設計、制作、楽曲制作を担当している。
スピーカー上部に浮かぶ球形のオブジェの制作には、金工作家の外山和洋が協力。鉄・銅・アルミなどの無機質な金属を一度完全に溶かし、有機的な形に再構築することで、素材の記憶を表現しており、宙に浮かぶ架空の鉱物を想起させる。
音響面では、「宇宙は重力が無く、上下左右という概念が存在しない」ことに着想を得て、360度に音が広がる無指向性構造を採用。楽曲については、トラックメーカー/DJ GONNOが手がけた。ロケット燃料タンクが生まれた場所の空気や風景をそのまま音楽にするため、北海道大樹町でフィールドレコーディングを行い、風や波の音、ロケット発射台のビーコン音などからオリジナルの音楽を制作した。
2025年6月27日(金)には、リリースイベントを東京・日本橋のCITANにて開催。「DEBRIS」がたどってきた旅の軌跡を、視覚と聴覚の両方から体感できる機会となる。
noon by material record × &SPACE PROJECT presents
「DEBRIS」release party
- 開催日
- 2025年6月27日(金)
- 時間
- 19:30〜 一般向け視聴会
20:00〜 DJ PLAY 出演: GONNO、増村和彦 - 会場
- CITAN(東京都中央区日本橋大伝馬町15-2)
- 詳細
- https://debris.and-space-project.jp/