クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーのプログラム「だれもが文化でつながるオータムセッション2025」が、2025年10月20日（月）から10月23日（木）まで、東京都豊島区の自由学園明日館にて開催される。

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催する同プロジェクトは、芸術文化の力や都立文化施設の資源を活用し、東京が抱える社会課題の解決を目指す取り組み。乳幼児から高齢者まで、障害の有無や言語・文化の違いを超えて、誰もが文化施設やアートプログラムに参加しやすい環境を整えることを目的としている。

今年度は、昨年に行われた「だれもが文化でつながる国際会議2024」のテーマ「文化と居場所」を継承して、実践の場を考える「居場所とわたし」をテーマに掲げる。4つのセクションで構成され、国内の芸術文化事業に関わる実践者やアーティスト、研究者たちが対談するほか、情報保障やアクセシビリティに関する実践例や考え方を紹介。展示やミニトークなども交えて、参加者とともに多面的に学ぶ場を創出する。

「セッション」では、「居場所とわたし」を起点として、「生活圏」においてアートがどのように活用され、作用しているのかを、多様な実践例をもとに議論する。また、新しい社会モデルを創出し、それがいつしか「あたりまえ」になるという居場所の未来像を提案する。

「セミナー」では、参加者が携わる分野の環境整備に役立つ具体的な事例を紹介。事業運営の場で活かせるアクセシビリティやプロジェクトの手法を学ぶ場を提供する。

さらに、「展示・ワークショップ」では、東京都の文化施設の取り組みや先進的なデバイスなどを紹介し、アート作品を通して各テーマについて考える機会を設ける。また、「ネットワーキング」では、各施設の社会共生担当や講演・セミナー登壇者、展示参加アーティスト、出展業者などがより具体的な実践のプロセスを共有し、参加者が具体的な説明を受けられる場を用意する。