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35分前
日本橋馬喰町のアートギャラリー NEORT++(ネオルトツー)で、コンピュータと詩の関係を探る展覧会「計算する詩」が2025年9月19日(金)から10月5日(日)まで開催される。デジタル時代における「言葉」の可能性を、アートの視点から問い直す企画である。
参加するのは、詩とテクノロジーの交差領域を研究する久保田晃弘、通常の言語とアセミック(非意味的)な言語の双方を用いた表現を行うイタリア出身のミケランジェロ(encapsuled)、芸術とコードの境界で活動するNahiko、アートユニットWen Newを共同運営するカレン・イワモトとジュリアン・シルヴァノ、そしてコード詩人でありスマートコントラクトエンジニアの荒川零一といった、多彩な表現者たちだ。
荒川は、ブロックチェーンやプログラミング言語を詩作の文法として扱い、テキストとコードを行き来させながら新たな表現を試みるアーティストである。同展のステートメント「言葉からコードへ、詩からコードポエトリーへ」のなかで彼は、言葉が思考を形づくる素材であるのと同じように、現代社会においてはコードが新しい言語体系として私たちの行動や発想を方向づけていると述べている。コードは単なるツールではなく、実行やエラー、偶然性を介して詩的体験を生み出す媒体であり、詩の実践はコードを通じて考えることによって拡張されるという。
コードを思考の素材として扱い、実行・計算・変容を通して21世紀の言語状況に向き合う同展は、新たな詩のかたちを提示するものである。それをどう読み解くかは、コードに囲まれた時代を生きる私たち一人ひとりに委ねられているのかもしれない。
展覧会「計算する詩」
- 会期
- 2025年9月19日(金)~2025年10月5日(日)
水~日 14:00~19:00(月、火、祝日は終日休館)
※オープニングレセプションは2025年9月19日(金)18:00~21:00、要参加登録。 - 会場
- 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F
- 詳細
- https://two.neort.io/ja/exhibitions/computational_poetry