アウディは2025年9月2日、電動2シータースポーツカーのコンセプトカーAudi Concept Cをミラノとインゴルシュタットにて同時発表した。ブランドの新しいデザインフィロソフィーを体現した本モデルは、どの角度から見てもアウディの新しいデザインフィロソフィーの核心である「徹底したシンプルさ」を示している。

チタニウムカラーのエクステリアをまとった本モデルは、フロントにブランドのレガシーを再解釈したバーティカルフレームを採用。キャビンは後方に大きく伸び、リヤはクリーンなサーフェスと水平のスラットがスポーティなキャラクターを強調している。ヘッドライトおよびリヤライトには、それぞれ4つのエレメントを水平方向に配置した新しいライトシグネチャーを導入。さらにアウディのロードスターとして初めて電動リトラクタブル・ハードトップが搭載された。

インテリアは、力強い建築的な表面と明確な幾何学的フォルムを特徴とし、2名の乗員に十分なスペースを確保しつつ、さりげなくドライバーを中心に取り囲む。アルマイト加工されたアルミニウム製のスイッチ類やステアリングホイールなど、細部の素材選びがインテリアの洗練された雰囲気を演出。ナチュラルな色調の間接的なアンビエントライティングが、デザインの重厚感を一層引き立てる。

インターフェースは、五感に訴えるシームレスな体験を与えてくれる。センターディスプレイは10.4インチの折りたたみ式で、あらゆる状況に応じた関連情報を直感的に提供。ステアリングホイールおよびセンターコンソールの操作系は、明快さと精緻さを備えたデザインとなっている。

本モデルは、ブランドの新しいデザインフィロソフィーの出発点であり、将来の方向性を示す存在だ。次に登場する量産モデルが、このコンセプトからどのように進化していくのか、期待が高まる。